STEP工法(水中既設構造物の仮締切)
河川等の水中の既設構造物(橋脚・基礎)の調査、補修・補強を行うためには、周囲を締め切るための仮設工事が不可欠です。
STEP工法とは、圧入式の鋼製パネル仮締切工法で、分割された締切鋼板(鋼製パネル)を構造物の周りに組み立て、河床に沈設し、圧入ジャッキにより必要な深度まで圧入し、圧入と併用して締切鋼板内の土砂を掘削し、止水処理・支保工を設置後、締切鋼板内を排水してドライな作業空間を確保する工法です。
圧入反力は、既設構造物を反力とするのを標準とします。構造条件、必要圧入力等を考慮して、グラウンドアンカーを反力とする場合もあります。締切鋼板下端形式は、基礎天端と橋脚の寸法および必要作業空間を考慮して、地盤圧入形式と基礎天端設置形式があります。
工法紹介動画
NETIS登録等
NETIS登録番号:KT-070065-V 掲載期間終了
特長
- 大規模な浚渫が必要なく環境にやさしい。
- 桁下空間や作業機械等の制約条件が少ない。
- 様々な構造形式と形状に対応できます。
- 締切鋼板を転用することで、経済性に優れます。
また、以下の条件のとき、より有効な工法となります。
- 桁下空間が狭い。
(鋼矢板の継箇所数が増え、鋼矢板がスクラップ扱いになる) - 近接構造物や護岸などへの影響が懸念される。
(土砂の浚渫に伴い、傾斜や倒壊のおそれ) - 河床からフーチングまでが深い。
(大規模な浚渫範囲による施工性・河川環境が課題)
施工状況 |
矩形締切鋼板設置状況 |
円形締切鋼板設置状況 |