MeLスラブ
『MeLスラブ』は、腐食しない構造材料である炭素繊維複合材ケーブル(CFCC®)を緊張材として使用し、床版支間方向および橋軸方向の2方向にプレストレスを導入したプレキャストPC床版です。さらに、短繊維補強コンクリートを採用することで緊張材以外の補強材を削減し、コスト縮減を図りました。
『MeLスラブ』は、道路橋示方書に規定される塩害に対する耐久性確保の「方法3(劣化の影響がないとみなせる材料の使用)」に相当します。CFCC®は腐食しない材料ですので、塩害環境でのかぶり厚の増加は必要ありません。さらに、従来は連続繊維の緊張材であってもポストテンション方式の定着部は金属製でしたが、『MeLスラブ』では完成時に金属を残さない定着構造としております。これらにより、耐久性確保の確実性やLCCの低減の観点から、海岸付近や凍結防止剤が散布される地域などの厳しい塩害環境下での活用が期待されます。
『MeLスラブ』は、道路橋示方書に規定される塩害に対する耐久性確保の「方法3(劣化の影響がないとみなせる材料の使用)」に相当します。CFCC®は腐食しない材料ですので、塩害環境でのかぶり厚の増加は必要ありません。さらに、従来は連続繊維の緊張材であってもポストテンション方式の定着部は金属製でしたが、『MeLスラブ』では完成時に金属を残さない定着構造としております。これらにより、耐久性確保の確実性やLCCの低減の観点から、海岸付近や凍結防止剤が散布される地域などの厳しい塩害環境下での活用が期待されます。
特長
- 道路橋示方書に規定される耐久性確保の「方法3」に相当します。
- 塩害環境でのかぶり厚の増加(床版厚の増加)が不要です。
- 同一床版厚のPC床版に比べて6%の重量減(単位体積重量23.0 kN/m3)が図れます。
- 劣化因子の浸透が懸念される合成桁のずれ止め用孔や排水桝近傍への配置が可能です。
- PCa床版の目地部からの劣化因子の浸透に対して、ポステン緊張材の耐久性を確実に確保できます。
- ポステン方式の定着部も、非金属製の構造を採用しています。
- 曲げ破壊性状や押抜きせん断耐力は、PC鋼材と鉄筋を用いた2方向PC床版と同等です。
- 輪荷重走行疲労試験で、耐用年数100年に相当する指標値の約300倍までの疲労耐久性を確認しています。
CFCC
CFCC®は、炭素繊維と熱硬化性樹脂を複合化し、撚り合わせて成形したケーブルです。